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2019 アトム杯(その1)

 2019年4月2日~3日、臨海スポーツセンターにて『2019アトム杯』が開催されました。今回で17回目の開催になります。
 この大会は、参加資格が小学4年生以下(U10)となっています。これは、西日本大会にベンチ入りしてもアイスタイムが少ない4年生と試合の機会が少ない3年生以下の子供たちのために、臨海ジュニアアイスホッケークラブさんが中心となってアトム杯実行委員会を組織して開催しています。西日本大会のために遠方からやってきたチームにも参加しやすいように、西日本大会の日程を考慮して実施されます。
 今年は6チームが参加。ジェッツJr.は2016年と2017年に準優勝していますが、優勝はありません。今年の4年生のうちGKを含む4人が高学年の主力チームでプレーし、3年生のうち2人はU9の主力選手として活躍しています。悲願の初優勝に期待が膨らみます。
 1回戦の対戦相手は滋賀ジュニアIHC。
 第1ピリオド、00:14 高学年の主力チームの第2セットのCFとして活躍中の#24がいきなり先制。ゴールラッシュを予感したが攻め込むものの得点できない。7:07 #74(こちらも高学年の主力チームの第2セットのFWとして活躍中)が得点。このカテゴリーで練習はしていないので、パスが繋がるはずもなく、ポジショニングもままならない。4年生の主力選手がひとりで持ち込んでシュートすることが多い。2-0で第1ピリオド終了。
 第2ピリオド、19:05に3年生の元気女子#72が得点。時折放たれるシュートも正GK#39が難なくセーブし、3-0で第2ピリオド終了。
 第3ピリオドは、サブGK#29を出場させ、試合経験の少ない選手を中心にシフト。41:02に失点したものの、この1点に抑え。3-1で試合終了。
 準決勝は、ホストチームで優勝候補の臨海ジュニアIHC。#6は4年生とは思えないスピードとテクニックを持つ絶対エース。彼を自由にさせると勝負にならなくなる。ベンチ入り全員を順番に出場させたいところだが、相手のシフトを見ながらシフトしていく。
 第1ピリオド、最初から押され気味の展開。10本のシュートを浴びるも守護神GK#39の好セーブとゴールポストにも助けられ失点は”0”。一方こちらはほとんど攻められずシュート1本のみ。0-0で第1ピリオド終了。
 第2ピリオドも状況は変わらないが、2ピリ開始1分過ぎ、 DZからクリアしてNZにこぼれたパックを相手DFがD-D間のパスミス。このルーズパックに#16がしっかり走り諦めず追ってプレッシャーをかけパックに絡む。相手DFからパックがこぼれたところをゴール前に詰めていた#74がシュート。これは決まらなかったが、リバウンドがゴール正面のスロットエリアに出る。#24が飛び込んで渾身のスラップショット!決まらない。リバウンドが#74の前に、バックハンドでシュート、16:20 待望の先制点。FW3人が連動したファイン・ゴール!ベンチとスタンドから歓声が上がる。守りに入ってはやられる。勢いに乗って2点目を目指すが、逆にカウンターで危ない場面も。しかし、GK#39が落ち着いてセーブ。守り切って1-0で第2ピリオド終了。
 最終ピリオドは相手のラッシュが予想される。ここまで臨海ジュニアのエース#6を何とか抑えている。3ピリは主力メンバーを中心に2セット回し、試合に出られなくてもベンチでしっかり応援すること。決勝に行くぞ!と気合を入れる。
 第3ピリオド、予想していたとおり相手も主力メンバーのみの布陣で攻撃を仕掛けてくる。35:11 ここまで好セーブを連発していたGK#39がゴールを許す。同点。残り時間10分弱。攻められてシュートは打たれているが、決定機は与えていない。ゴール前最後のところで凌いでいる。ただし、攻められない。第3ピリオド終了2分前、ここからゲームはストップ・タイムとなる。今日2試合目、主力選手の消耗が激しい。クリアはできてもシュートを狙える位置まで持ち込めない。タイム・アップ。第3ピリオドは14本のシュートを打たれた。トータル・シュート数は臨海ジュニア30本、ジェッツJr. 5本。少ないチャンスをものにし、GKを中心に懸命に守った。勝敗はサドン・ビクトリー方式のPSSに持ち越された。選手の力を信じるしかない。
 先行は臨海ジュニアのエース#6、先に決められると苦しくなる。しかし、GK#39が危なげなくセーブ。ジェッツJr.の1人目は#24、思い切りよくシュートを放つがGK正面。2人目も両GKが難なくセーブ。臨海ジュニアの3人目は再びエース#6、1回目の対決を見る限りGK#39は落ち着いている。止めてくれると信じて見守る。臨海ジュニア#6も緊張しているのか動きが硬い。しっかり正面でセーブ!ベンチが盛り上がる。この勢いで次で決めてもらいたい。ジェッツJr.の3人目はDFの要#6、ゆっくりとGK正面に向かっていく。スロットエリアに入る。シュートは打たない。GKが少し前に動いた瞬間、パックをバックハンド側に動かし、そのままゴールに流し込む。ゴォォ~ル!大喜びするベンチとは裏腹に、決めた#6は派手なガッツポーズもなく、余裕の表情でベンチに向かってくる。ハイタッチで迎える。
苦しいゲーム内容だったがこの勝利は選手の自信になるに違いない。
 明日は決勝戦。選手には、浮かれることなく、最高のコンディションで戦えるようにゆっくり休むように伝えた。《続く》