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さざなみアイスホッケー交流戦秋季リーグ2019 (中学生の部)

 2019年9月7日~8日、滋賀県立アイスアリーナにて『さざなみアイスホッケー交流戦秋季リーグ2019』が開催された。
この大会は小中学生それぞれ5チームがリーグ戦方式(総当たりの1回戦)を行う。今年は当チームのほか、滋賀ジュニアIHC、京都ジュニアWB、名古屋サウスC、豊橋ジュニア・浜松パイレーツ合同が参加。
 中学生は臨海ジュニアIHCからGK1人とプレイヤー1人の応援を得たものの、プレイヤーは7人。中学生は小学生と違いボディチェックがあり、ゲームの展開も速い。GK1人とプレイヤー7人で2日間4試合はキツイが、参加した以上はやるしかない。選手には中途半端は怪我のもと、疲れても気を抜かずにチェンジを早くすること。当たるところはしっかり当たる。試合の勝ち負けよりも自分がどこまでできるか積極的にチャレンジするように伝えた。
 初日1戦目の対戦相手は名古屋サウスクラブ。プレイヤーの人数は7人と同じ。いい訳はできない。初戦なのでまずは足を動かしてプレーするように指示した。
 第1ピリオド開始。足はまずまず動いているがパスができない。ひとりで持ち込むんでシュートを放つが決められない。10:57 #95がゴール裏を回ってゴール横から放ったシュートが相手GKの足に当たって入るラッキーゴールで先制。しかし第1ピリオドはこの1点のみ。シュート数は21本。シュートは打てている。相手のゴール前の守りは低く、ゴール正面に固まっている。正面からのシュートはコースが限られるので、左右から角度をつけて打つか、コーナーでキープして相手DFを引きずり出してゴール前を空けさせるように指示した。
 第2ピリオド開始。15:55 #30が追加点。攻勢が続いているのでここからゴールラッシュといきたいところだが、シュートを放つも相手GKの堅守に阻まれ得点できない。それでも24:45に#15がゴールし3点目。3-0で第2ピリオド終了。
 第3ピリオド開始。立ち上りから攻め続けるが得点を奪えない。相手GKが良く頑張っていることもあるが、シュートの精度が低い。32:23 #27がゴール。人数は同じだが攻めている側よりも守っている側の方が疲労は大きい。直後の32:46に5点目、34:01に6点目、終了55秒前の38:05に7点目が入り7-0で試合終了。64本のシュートを打って7得点は確率が低すぎるが、まずは初戦勝利。約1時間後には次の試合がある。体を休めるように伝えた。
 ところで、この試合では臨海ジュニアIHCからの助人#95が5ゴール2アシストの大活躍。スケーティングが柔らかく、足を動かしながらパックをリリースするのでGKからはシュートのタイミングが読みづらい。また独特のリズム感がある。この後も楽しませてくれるだろう。
 初日2戦目の対戦相手は豊橋ジュニア・浜松パイレーツ合同チーム。プレイヤーの人数は8人とほぼ互角だが、試合前の練習を見る限りでは、スキルが高い選手が3人ほどいる。
 第1ピリオド開始。相手のDF#19と#28がいい。特に#19は体格も良くスピードがある。FWがバックチェックでプレシャーをかけないとN-Zoneからスピードに乗って攻め込まれるとDFは対応が難しくなる。8:34 #28に決められる。アシストは#19、やはり要注意の2人。押され気味の展開も1-0で第1ピリオド終了。相手のシュート数は6本と少ないが、いいシュートが枠を外れて助かっている。
 第2ピリオド14:16に#19に追加点を奪われる。こちらも持ち込んでシュートを放つが単発でゴールを奪えない。17:48に3点目、23:22に4点目を奪われ、0-4で第2ピリオド終了。シュート数は11―11と同じだが決定的なチャンスは相手の方が多い。被シュート14本で4失点と高い確率で決められている。
 第3ピリオドに入り相手が攻め疲れたのか、それとも意図的にペースダウンしたのか、こちらが攻め込む場面が多くなる。32:39 期待の#95がゴール!1点を返す。ここから勢いを増して攻めるがゴールできない。逆に試合終了間際の38:47に#19に5点目を奪われ万事休す。要注意の#19はハットトリックを達成。総シュート数は22-25と互角であったが、こちらは打たされたシュートが多かった。
 明日も2試合、今日よりも体力的にきつくなる。寝る前にストレッチをするなど体のケアを怠らないように指示した。
 3試合目の相手は京都ジュニアWB。こちらのメンバーは異なるが8月のサマーカップでは1-1で引き分けている。しっかりと当たってくる相手、怪我をしないように最後まで気を抜かずにプレーするように指示した。
 第1ピリオド、やや押され気味の展開。3:26 先制を許す。昨日の疲れが残っているのか足が動いていない。8:42に追加点を奪われ、0-2で第1ピリオド終了。シュート数2本ではどうにもならない。一方、京都ジュニアはシュート数5本で2得点。チャンスを確実にものにしている。人数が少ないのでプレッシャーをかけ続けることは難しいかもしれないが、1番手の寄りを早くして、あとは周りを見ながら内側でコンパクトに守るように指示した。
 第2ピリオドに入り、少し体が動き出したようでシュートまで持ち込めるようになったが、パックキャリヤーにサポートがなく単発の攻撃のため決まらない。22:21 京都ジュニアに得点され0-3で第2ピリオド終了。動きは良くなってきている。1点入れば流れが変わる。相手のゴール前の守りは低く、DFのマークが甘いので、ゴール前へのパスラインが無ければDFを使うように指示した。
 第3ピリオド開始早々の26:51 #95がゴール!あと2点、時間は十分ある。29:02 パワープレーのチャンスを得るが決められない。少しずつ疲れが出てきたのか足が止まってきた。34:01にペナルティと取られキルプレーのピンチ。GKを中心によく守っている。35:22に再びペナルティ、試合終了まで38秒間は3人対5人。そのまま1-3で試合終了。残り1試合、とにかく休むように指示した。
 最終戦の相手は滋賀ジュニアIHC。スキルが高い選手が数名おり、スピードがあるチーム。どこまで頑張れるか。思い切ってチャレンジするように伝えた。
 第1ピリオド 00:52 いきなりゴールを決められる。決めたのは滋賀ジュニア#13、スピード・パワー・テクニック3拍子そろった選手。滋賀ジュニアの1stラインのFWは手強い。#1はパワーに欠けるが、スピードとテクニックがありクレバーな選手、#50は荒っぽいがパワーがある選手と粒ぞろい。2:55にもこの1stラインに決められ0-2で第1ピリオド終了。滋賀ジュニアのシュート数は8本と少ない。枠を外れたシュートが多くあり、シュートミスに助けられたものの、2失点であれば上々の出来。内側でコンパクトに守ってカウンターで得点を狙うしかない。守っている時間が長く体力を消耗するので少ないチャンスをものにできるか。
 第2ピリオドも攻めたてられるがGKを中心によく凌いでいる。時折カウンターで攻め上がりシュートを放つが決まらず。20:16 滋賀ジュニア#13、21:08 滋賀ジュニア#1にきめられ0-4。すべて1stラインに決められている。裏を返せば1stライン以外とは互角に戦えているということ。気持ち切らさずに最後までプレーするように指示した。
 第3ピリオド 27:11に5点目を奪われる。#13はハットトリック達成。31:05に6点目を奪われ、33:20にジェッツ#15が#30のパスをきれいに決めて盛り上がったのも束の間、35:58、37:03、37:26と立て続けに決められ1-9で試合終了。滋賀ジュニアは9点中8点を1stラインが決めた。#13は5G2Aの大活躍。他チームではあるが拮抗したゲームでのレベルの高いプレーを見てみたい。
 GK1人、プレイヤー7人で2日間・4試合は体力的に厳しいものであった。人数が少ないということは、より効率的に動かねばならないということ。無駄走りをせず、次のプレーを予測しながら素早く次のポジションへ動くことが求められる。この点においては実際のところ意識が足りないと言わざるを得ない。DFが自陣ゴール前からA-zoneまで持ち上がってパックを奪われたり、自分が苦しくなるまでパックを放さず、適当なパスを出したりといったプレーが多くあった。中学生には自分ではなくチームにとって最適な選択をすることを求めたい。今後の成長に期待している。
最後に、小中学生交互に2試合ずつ4試合連続で、それも2日続けてベンチで指揮を執るのはさすがにキツく、体力の限界を感じた(涙)