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2019 兵庫県小学生選抜代表チーム選考会

 2019年11月10日に神戸ポートアイランドSCにて兵庫県小学生選抜代表チーム選考会が実施されました。これは、来年3月に長野県軽井沢町で開催される風越カップ全日本少年アイスホッケー大会近畿ブロック予選会に兵庫県代表として出場するチームを決める試合。兵庫県内の3チームが総当たりで対戦し、1位のチームが出場権を得る。出場権を得たチームは他の2チームからも選手を選抜し、兵庫県代表チームを編成する。
 前大会に続き、試合前のミーティングで全員が『個人の目標』と『チームの目標』を発表。
数人から「勝って代表チームになる。」という声が出た。この試合はチームの小学4~6年生の中から選抜されたメンバーで戦う。ベンチに入れなかったメンバーのためにも勝つことにこだわらないといけない。前回代表チームとなったのは2015年度(2016年3月)。4年ぶりの代表を目指す。
 1試合目の相手は但馬ホワイトベアーズ。但馬ホワイトベアーズはすでに1試合を消化しており0-12で敗れている。勝点が並んだ場合は得失点差が大きいチームが上位となる。できれば13点差以上で勝利したい。相手は2試合目、最初は相手の方が体が動くはず。試合の立ち上がり5分は無理せずにしっかり走って相手の出足を止めること。シュートはミドルレンジから枠内に打ってリバウンドを叩くように指示した。
 第1ピリオド、足は動いている。指示どおりミドルレンジからシュートしているが、ゴーム前への詰めが遅くリバウンドを叩けない。押し気味にゲームを進められており、上々の立ち上がり。7:53に先制、8:55に追加点、15:40に3点目と順調に得点を重ね第1ピリオド終了。24本のシュートを放って3得点は物足りないが動きはいい。パスを繋ぐ意識も感じられる。いつもならエースCF#4の単独ゴールが多いが、3得点のうち2得点にアシストが付いている。
 第2ピリオドからGKをSGK#29に交替。次の試合は正GK#39のフルマスクになる可能性が高い。この試合の残りはSGK#29に頑張ってもらいたい。2:04(22:04)に4点目、8:50(28:50)の5点目はダブルアシスト。このあたりからA-Zoneコーナーのパックをゴール前にパスせずに、ゴール裏を使って逆サイドに展開を変えたり、DFを使って高めからシュートを打たせたりと周りを見てパスを繋ぐプレーが見られるようになる。相手のプレッシャーが少なく余裕があること、DFがフリーになっていることもあるが、練習からパスを繋ぐ意識を高めていた成果が出ている。10:52(30:52)6点目を奪ってからは得点できずに第2ピリオド終了。シュート数が11本と少ないのはむやみに打たずにパックを回したことによるもの。パックは回っているがシュートがしっかり打てていない。シューターは打つ前にゴールを見て、空いているコースに強いシュートを打つこと。相手がゴール前で小さく守っているため、DFからのシュートが体に当たったり、GKに当たっても人が多くて打ちきれていない。セカンドパックに素早く反応できるように準備するよう指示した。
 第3ピリオド 6:43(46:43) エースCF#4が単独で持ち込んで7点目。8:37(48:37)の8点目はダブルアシスト、その後立て続けに3点を追加して、試合時間残り約9分の時点で11-0、あと2点奪って無失点に抑えれば目標の13点差となる。しかしそうは上手くいかない。得点できないばかりか、試合終了2分前から立て続けに3点を奪われ、11―3で試合終了。油断大敵、詰めが甘い。とは言え11得点中8点がアシスト付き(うち3点はダブルアシスト)であったことは収穫。次の試合も落ち着いてパスを繋いでほしい。
次の試合は1時間後、まずは体を休めるように指示した。
 2試合目の相手は西宮アイスホッケークラブ。この試合に勝たなければ代表チームになれない。相手は初戦から3時間半空いている。こちらは1時間、試合後半は体力的に厳しくなる。先に点を取って試合を優位に進めたいところ。相手はFW#7,#84,#33が攻撃の中心、FWのフォアチェックとバックチェックがポイントになる。立ち上がりからプレッシャーをかけて自由にプレーさせないこと。最後まで気持ちを切らさずに「自分を信じて、チームメイトを信じて、スタッフを信じて、自信と誇りを持ってプレーしよう!」と気勢を上げて試合に臨んだ。
 第1ピリオド、相手の出足が良く攻め込まれる。何とか凌いでいたが10:48に警戒していたFW#7に先制点を奪われる。12:06パワープレーのチャンス。スペシャルセットを送り込むも得点できず。17:10、18:00にペナルティを犯し、3on5のピンチ。正GK#39を中心に必死で守って得点を許さず。何とか1失点で凌いて第1ピリオド終了。シュートは2本のみ。対して被シュート数は10本。セーブ率90%なら問題ない。よく守っている。D-zoneのハウス内からフリーでシュートを打たせないこと。FWはインサイドから諦めずにバックチェック、1stチェッカーが振り切られたら、2ndチェッカーが早くサポートすること。DFは1on1で抜かれないように体を見て距離を保つこと。D-zoneで守る時間が長くなると疲れて攻撃が単発になりがちだが、ひとりがパックを奪ったら頑張って走ってサポートしパックキャリヤーをひとりにしないようにすること。A-zoneへのエントリーは春からずっと練習している。慌てずに練習どおりにプレーするように指示した。
 第2ピリオドはキルプレーで開始。ほどなくイーブンになったものの0:59(20:59)にまたもやペナルティ。我慢するしかない。守り切ってチャンスを待つ。4:38(24:38) パワープレーのチャンスも決められない。全体的に押されているが、カウンターでチャンスが作れるようになってきた。15:06(35:06)に3度目のパワープレーのチャンス。DFにパックを回し、シュートを放つが枠を捉えられなかったり、相手DFに当たったりしてゴールまで届かず、決定的なチャンスを作れず。0-1のまま第2ピリオド終了。3度のパワープレーのチャンスを得ながらシュート数はわずか4本。4本では厳しい。残り時間はロス込み20分、次の1点が勝敗を分ける。これまでどおり正GK#39を中心粘り強く守って少ないチャンスをものにするしかない。
 第3ピリオド、疲れはあるだろうがよく走っている。集中力は切れていない。攻め込まれても正GK#39が落ち着いてセーブし得点を与えない。5:18(45:18)にパワープレーのチャンス。シュートを放つも得点できない。守りが堅い。10:52(50:52)うまく繋がれて2点目を奪われる。残り時間は10分弱、下を向いている暇はない。「早くFace-offに付け。」と激を飛ばす。点差を考えると残り時間3分を切ったぐらいから6人攻撃を仕掛けるタイミングを考えないといけない。しかし、この試合はタイムアウトがないので指示ができない。残り時間3分を切った。A-zone深くに入ったらGKを上げたい。なかなかA-zone深くまで入れない。18:50(58:50) A-zoneセンター付近でFW#7にパックを奪われブレイク・アウェー。DFも追いつけず、3点目を奪われる。残り時間1分、さすがに厳しい。試合終了。
 今年も代表チームにはなれなかった。終始押され気味の内容だったが粘り強く全員で守ったことは評価できる。被シュート数は25本、セーブ率88%は悪くない。対してシュート数16本で得点ゼロ。シュート力、得点力の強化はここ数年の課題。乗り越えないと栄冠はない。前週の兵庫チャレンジカップと今回の選考会の内容を選手それぞれが振り返り、反省と共に「どうすればもっと良くなるか?」を考えて、1週間後の三木町長杯に臨んでもらいたい。
 PS 当チームから、GK1名、DF1名、FW2名が兵庫県代表チームに選手された。ジェッツジュニアの代表として、誇りを持ってプレーしてもらいたい。活躍を期待する!!