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第20回エンゼル杯

 2019年2月11日、第20回エンゼル杯が京都アクアリーナで開催されました。
 この大会は、京都ジュニアワイルドビーズさんの主催で、各クラブチームの交流と親睦を目的とし、年2回開催されています。
 小学生3年生以下の大会で、サブリンク(30m×18m)を使用してGKを含む4人対4人で試合をします。
 この大会の素晴らしいところは、隣接するメインリンクは通常どおり一般営業しており、一般滑走に来たお客さんにアイスホッケーを見ていただけることです。
 またリンクサイドでは主催の京都ジュニアワイルドビーズさんのご厚意で暖かい飲み物やお菓子が用意され、参加者に振る舞われます。
 大会は、Bクラス(小学生3年生以下)に6チーム、Cクラス(小学生2年生以下)に4チームが参加、当チームはBC両クラスにエントリーしました。
 『各クラブチームの交流と親睦を目的』と言いながらも、試合となれば話は別。特に保護者の皆さんからは熱い声援が送られます。
 Bクラス1試合目は、臨海ジュニアIHCと対戦。押され気味の展開ながらも、前半10:54に先制。ゴールが小さいので、GKのスキルが高ければなかなか得点できないのがこのゲームの特徴。当チームのGKの実力ならもう1点あれば逃げ切れると思っていた矢先の11:50に失点。前半は1-1で終了。後半も一進一退の攻防が続く。リンクが小さいので攻守があっと言う間に入れ替わる。後半18:06に失点。勝ち越される。まだ時間はある。相手GKはしっかりしているので、一発では決められない。ゴール前に詰めてリバウンドを叩くように指示するもゴールが遠くタイムアップ。先制しただけに残念な試合となった。
 Bクラス2試合目は、ホストチームである京都ジュニアWBと対戦。京都ジュニアWBは急増GKのようなのでゴールの枠内にどんどんシュートするように指示。シュート数38本、15得点の猛攻で快勝!順位決定戦に弾みをつけた。
 Bクラス順位決定戦は、名古屋サウスクラブとの対戦。勝てば3位。気合いをいれて臨む。
 名古屋サウスクラブには体格が良く、スキルが高い選手が数名おり、苦戦を強いられる。前半4:35に先制される。全体に押され気味ながらもGKを中心によく守っている。シュートはゴールの枠を捉えているが単発で得点できないまま0-1で前半終了。内容は悪くない。相手GKの守りが堅い、ゴールの枠内にシュートをたくさん打ってリバウンドと叩くように指示して、後半開始。後半開始早々攻め込まれる。後半17:43に2点目を奪われる。もう1点奪われると苦しくなる。選手に「気にするな。まだ時間はある。」と声をかける。攻め込まれるシーンが多いが、懸命に守り、チャンスが来るのを待つ。後半21:33 #12(キャプテン)がゴール。1点差!残り時間8分半、時間はある。追いつける。試合展開は変わらない。全体的に押され気味。パックを奪いカウンターで時折サイドを駆け上がるも、ボディチェック?ペナルティ?と言いたくなるようなプレーで止められ、体力が消耗していく。後半27:40 3点目を奪われる。「下を向くな!諦めるな!」と声をかける。選手は最後まで諦めずにプレーしたが得点できずタイムアップ。1勝2敗という結果であったが、敗れた2試合は接戦であり、チーム(選手)にとって収穫のあるゲームだった。

 一方、Cクラスは小学生2年生以下、はじめて試合に出場する者いれば、幼稚園児もいる。勝ち負けよりも楽しめればいい。
 1試合目はカイザーズジュニアと対戦。24本のシュートを放つも得点できず0-2で敗戦。なんと相手のGKは足を広げて座ったままの状態。GKレガースの幅分だけシュートを上げないと入らない。思い切った作戦だが、当チームの選手はシュートを上げられない(笑)。まんまと術中にハマってしまった(涙)
 Cクラス2試合目は臨海クラブIHCと対戦。Bクラスが敗れているだけに雪辱したいところ。試合開始41秒で先制し、7:22に2点目を奪い優位にゲームを展開。9:46に失点するも10:41に3点目を奪い、前半は3-1で終了。後半、17:25に失点し1点差になるも、21:31に得点し、4-2と突き放す。25:33に失点し、再び1点差。臨海ジュニアIHCのゴールはすべて同じ選手、ハットトリックを許してしまう。残り時間5分足らず、次の1点が重要な意味を持つ。失点から34秒後の26:07に4点目を奪われ同点に追いつかれる。リンクサイドで応援している両チームの保護者から歓声とため息が聞こえる。試合は振り出しに戻っただけ。この試合は一度もリードを許していない。28:40 先月の兵庫U9親善大会でデビューしたばかりの1年生 #90が勝ち越し弾!選手たちはベンチで大喜び!「まだ終わってないよ。最後までがんばろう!」と気を引き締める。しかし、勝利まであと14秒となった29:46、同点に追いつかれて試合終了。5-5の引き分け。取って取られての好ゲームだった。
 Cクラス順位決定戦は臨海クラブIHCと再び対戦。勝てば3位、負ければ4位(最下位)、「先の試合の決着をつけるぞ!」と選手とともに気勢を上げる。前半8:50に先制、10:10に追加点、後半26:40に3点目、先制・中押し・ダメ押しと理想的な展開。29:10に1点を失うも3-1で勝利。当チームのシュート数は10本も効率的に得点し、GKを中心に17本のシュートを1点に抑えての勝利。子供たちの成長を感じる試合だった。
 Cクラスは『勝ち負けよりも楽しめればいい。』と思いながら、ゲームが拮抗してくるとつい熱くなってしまう。『スポーツは勝つことだけがすべてじゃない。』というが、やるからには負けたくない。勝った時の笑顔はやっぱり最高だから!でも負けて悔しい思いをすることも大切。勝ったり負けたり、喜んだり悲しんだりして子供たちは成長していく。子供たちには『敗者の気持ちがわかる勝者』、『勝者を称えられる敗者』になってもらいたいと思う。
 周りの大人たちには勝ち負けに一喜一憂せず、静かに子供たちの成長を見守ってほしい。