BLOG

第26回倉敷市長杯(その1)

 2019年2月23日~24日、第26回倉敷市長杯がヘルスピア倉敷にて開催されました。
この大会は、小学生のみの大会で、今回は11チームが参加。4月の西日本大会を前にチームの状態を確かめることができる貴重な機会です。
 その西日本大会ですが、先月の兵庫県民体育大会で2位となり出場権を得ることができなかったのですが、他のブロック枠に空きが出たため、出場できることになりました!ということで、今大会では良い内容のゲームをして、西日本大会に弾みをつけたいところです。
 当チームは昨年3位でシードされ2回戦から出場。相手は広島コレクターズIHC、優勝候補と目されていた地元の倉敷ジュニアIHCを破ってきたチーム。油断はできません。倉敷ジュニアIHCとは2年前からこのヘルスピア倉敷で夏合宿をするようになって以来、交流が盛んになっています。選手も対戦を楽しみにしていたので残念です。倉敷ジュニアIHCの選手・保護者から「頑張って!」との声をいただきました。
 今回は変則の4セット回し。1→2→3、1→2→4の順でシフト。ロス込み15分のゲームなので、第3及び第4セットの選手は出場機会が少ないが、精一杯アピールして欲しいところ。選手もスタッフも出場するからにはやはり勝ちたい。このため全員に平等に出場機会を与えることは難しいが、緊張感のあるタイトなゲームを経験することで選手は成長する。ベンチ入り選手は全員出場させる。そして勝利の喜び、負けた悔しさを全員で分かち合う。これがジェッツジュニアの伝統。伝統と誇りを胸に戦う。

 さて、広島コレクターズIHCとの2回戦、初戦はいつも動きが悪いので、立ち上がりはしっかり走ってシンプルにプレーするように指示した。第1ピリオド2:02に先制、7:04、13:47と得点を重ねる。ここまでの3得点はすべてエースFW#4の得点。早くもハットトリック達成!第1ピリオドを3-0で終える。しかし全体的に動きは良くない。相手のスピードに合わせてしまっている。第2ピリオド、危ないシーンは全くないが、攻撃も単調でなかなか得点できない。25:07にやっと4点目。27:55に5点目、これは第3セットの嬉しい得点。第3ピリオドはGKを3年生のSGKに替え、第3・4セットの出場機会を増やして1点追加。6-0で勝利!ゲーム内容は良かったとは言えないが、0点に抑えたことは評価できる。特に第3ピリオドは1本もシュートを打たせなかった。

 準決勝の相手は香川ジュニアIHC、昨年11月の三木町長杯では1-2で惜敗している。
 準決勝前のウォームアップの時にエースFW#4が体調不良との連絡が入った。彼がいないと正直厳しいと思うが無理はさせられない。エース不在でどこまで戦えるか、エース頼みのプレーを改める良い機会と考え、出場は本人と家族の判断に委ねることにした。結局、本人の意思で出場することになったが、判断を見誤らないように注意深く見守ることにする。
 試合前のミーティングでは、D-Zone、N-Zone、A-Zoneでの動きを確認。今シーズン決勝進出は一度もない。もうひとつの準決勝は西宮IHCがリードしている。負けられない。
 第1ピリオド、やはり#4の動きにキレがない。自分でもわかっているのだろう。普段より引き気味でプレーしている。1:58 パワー・プレイのチャンス。すかさずスペシャルセットを送り込む。日頃パワー・プレイの練習は全くしていないが、スペシャルセットはキャプテンDF#7をFWで起用し、#4とのコンビで得点を狙う。#4と#7にはコーナー付近でキープして相手DFをゴール前から引きずり出すように指示してある。この作戦がハマる。2:58 #7がゴール!特にロス込み15分の試合では先制点が大きな意味を持つ。得点した直後に失点しては意味がない。選手に「ここから!集中!落ち着いて!」と声をかける。全体的にはやや押され気味の展開もGKを中心にしっかり守って、1-0で第1ピリオド終了。シュート数は相手7本に対して4本。第2ピリオドは押し込まれる時間が長いとチェンジがしづらくなる。DFは引き気味にならずに、FWはしっかり走ってプレッシャーをかけ続けるように指示した。
 第2ピリオド、17:47キル・プレーのピンチ。18:34に同点にされる。キル・プレーでの失点はやむを得ないと割り切る。「仕方がない。切り替えて次のプレーに集中しろ!」と叫ぶ。その後も一進一退攻防が続くがシュートが打てない。打ってもゴールの枠を捉えらない。うまく内側で守られている。選手は落ち着いてプレーしている。我慢の時間が続く。28:04 試合が動く。DF#87が勝ち越し弾!#87は試合のキーになるゴールを上げることが多い。ピリオド終了近くの得点は相手に与えるダメージが大きい。第2ピリオド終了まで2分弱、守り切って第2ピリオド終了。
 次の1点が重要、取れば相手に大きなダメージを与えられる。逆に取られれば相手を勢いづかせ逆転される恐れがある。まずは立ち上がりの5分に集中すること。勝って決勝に行こう!と激を飛ばす。
 第3ピリオド、相手は1点のビハインドを取り返そうと積極的に攻撃を仕掛けてくる。対してこちらのDFが引き気味になってしまい、受けにまわってしまっている。D-Zoneからのクリアが弱い、相手DFに止められシュート、ダンプされる。パックがD-Zoneから出せない。DFに「適当にクリアするな。思い切ってサイドから持って上がれ。ビビるな!」と叫ぶ。これで目が覚めたのか、DF#9が体格を生かしてD-Zoneから駆け上がる。むやみにパックを投げない。落ち着いてキープ。パックを奪われなければいい。そして待望の追加点はやはりこの選手から生まれる。41:48 体調不良を押して出場したエースFW#4が相手GKとの1対1を冷静に決める!大きな1点!ベンチが沸き立つ!「まだ3分以上ある。最後まで油断するな!」と叫んだ直後の42:37に失点。再び1点差に詰め寄られる。1点差の場合、残り2分間はストップ・タイムとなる。逃げ切れるか?時間が長く感じる。残り10秒、ベンチでカウント・ダウンが始まる。終了のブザー、「ナイス ゲーム!」手を叩いて選手を称える。《決勝戦に続く….》